マスクの着用とコミュニケーション

2020年は初春から現在(2020年6月)に至るまで暮らし方、働き方、学び方を変えざるを得ない状況が世界各地で続いています。
マスク着用による予防行動もその一つ。
新型コロナウイルスの流行前でも、マスクは花粉飛散の時期や黄砂、PM2.5などアレルギー対策で必要な人や、インフルエンザ予防等で一般的に利用されていました。
しかし、外国で日本で生活しているようにマスクを付けて街を歩くと、好奇の目で見られたり、「怖い病気を持っている感染者だ!」と言わんばかりに差別偏見の対象となりトラブルに発展した事例も少なくありませんでした。

しかし、それは世界中に新型コロナウイルスが蔓延する直前までのお話。
各国では飛沫感染の予防のために、マスク着用だけでなくフェイスシールドやパーテーション等も登場し、接客業、飲食業、教育産業でも積極的に感染防止対策で営業しています。
さらに、一般的だった白マスクの不足の影響により、わが国では抵抗感が強かった色付き、カラフルな柄入り、手作り、冷感等の工夫を凝らしたマスクは市民権をほぼ得ており、個性やおしゃれ感のあるマスクになっているため、マスクの着用という予防行動には良い影響を与えていると思われます。

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