マスクによるコミュニケーションに不自由さを、より感じている方がいる |マスクの着用とコミュニケーション

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マスクによるコミュニケーションに不自由さを、より感じている方がいる

こうした内容を頭の片隅に置きながら、私たちは今迄以上にマスクを付けて生活する状況をポジティブに、かつ楽しみながら、他者だけでなく自分の非音声で表現する内容に注意を向けてみるのも良いかもしれません。
通勤、通学、ショッピング等の様々な場面で、お互いが発する情報内容や、気持ちを確認しあい、円滑な対応をすることによって、お互いにフラストレーションを感じずに穏便に物事を解決できたり、メリットを共有できるのではないでしょうか。

また、社会にはマスク着用によって、今迄以上にコミュニケーションに不自由さを感じている障がい者の方、高齢者の方、精神疾患の方やその家族もいらっしゃいます。
自分の視線の中に、不自由な様子の人を見かけた場合には、周囲の人の行動とは無関係に、自ら率先して小さな手助けや対応をしたいものです。

人間関係での悩みや、経済的な悩み、その他の問題による生きづらさは、多くの人が抱えているものですが、今の生活に支障が出る場合には、ぜひお気軽に当院へお越しください。
お待ちしております。

引用文献
1 大坊郁夫 (1995). 魅力と対人関係. 現代社会心理学-現代社会心理学入門4,安藤清志・大坊郁夫・池田謙一, 岩波書店, pp.96-117.
2 Oosterhof N.N. & Todorv, A. (2008). The Functional basis of face evaluation. Proceedings of the National Academy of sciences of the USA, 105, pp.11087-11092.
文責:有りの実