解離性障害の治療|カウンセリングに役立つ映画・ドラマ解説 ~映画『水曜日が消えた』~

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治療について厚生労働省のHPによると、

“解離性障害の治療の基本は、安心できる治療環境を整えること、家族など周囲の人の理解、主治医との信頼関係です。
解離性障害の主な原因は、心的なストレスによりほかの人に自分を表現することができないことです。
つまり解離されている心の部分は、安心できる関係性でしか表現できません。”

“解離性障害の症状の多くは、ある程度の時間を経れば自然に解消されるか、別の症状へ移行するのが一般的です。
早い段階で、催眠や暗示によって、解離性の健忘や、失立、失声、麻痺等を解消することは効果が期待できないだけでなく、症状を悪化させることもあります。
安全な環境や自己表現の機会を提供しながら、それらの症状の自然経過を見守るという態度も重要です。”
(“厚生労働省:解離性障害” )

以上のように示されており、まずは相談者にしっかり寄り添うことが重要である、ということですね。
カウンセリングを学ぶ際、しつこいくらい言われることが実際の臨床ではとっても重要になるわけです。
相談者の話にしっかり耳を傾け、信頼関係の構築を目指していきましょう!

治当カウンセリングルームでは、どんな悩みや困りごとでもカウンセラーが親身になってお話をお聴きします。
悩み事や困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。

P.S.
ビリー・ミリガンの書籍をお読みになられた方は、ビリー・ミリガンの結末と本映画の結末を比べてみてください。
時代背景等を考慮し、結末を考えてみると面白いかもしれません。
本コラムに関する質問や意見等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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